すすきのサウスエンドで20年以上愛され続けるバー「BAR CHAOS」
すすきのも南7条ともなると、駅もどっちかって言うと中島公園駅の方が若干近いかもだし、南へいけばいくほどお店も減ってきて、物淋しい感が漂って来ます。
一方で、そんなすすきのサウスエンドにある雰囲気の良い隠れ家風のお店を知ってたりすると、ちょっとしたすすきの通を気取れたりもします。
今回ご紹介するお店は、そんなすすきのサウスエンド=南7条に位置しながらも、バー好きやバーテンダーに20年以上も愛され続けている名酒場です。
お店の場所は南7条西3丁目、駅前通りから南7条通りを東に入ると、ジャスマックホテルや川甚さんの手前にあるビル、ジャスマック札幌支社(ジャスマック5番館)にあります。
ジャスマックビルチェーンは、10年ほど前から月極賃貸のテナントリースからワンデイユーズのレンタルスペース業態を採用するビルが増やしており、この5番館もいつの間にかビル名も変わっていました。(それで結構迷う人も多いみたいです)
ビルの中に入ってもいわゆるフロアアナウンスの看板も見当たりませんし、エレベーターで各階に降りてもまぁまぁ真っ暗なので、え?ここにお店あるの?と不安に思うかもしれません。
お店のある4階フロアの廊下を恐る恐る進むと鏡張りのシックなドアが見つかります。
こんなすすきのの端っこにあるしかも真っ暗なビルの中のバーなんていくら取られるかわかんない!怖くて入れないよ!という声も聞こえて来そうですが、安心してください。
なんと「BAR CHAOS(バー カオス)」さんはノーチャージなんです!
チャージというのはいわゆるお酒を提供する飲食店なら大体取り入れている「席料」とか「お通し代」とか「セット」などと呼ばれている料金システムのことで、バーなら大体500円からお高いところで1000円以上のチャージが発生します。
なので、チャージのないバー=カジュアルな気分で肩肘張らずにお酒を愉しんでOKというお店からの無言のサインと考えていいでしょう。
店内に入ると左手側にロングカウンターとバックバー、右手側にはボックス席があります。
バーカオスさんの店内はやや広め、カウンター8〜9名、ボックス席10〜12名といったところでしょうか?
早速カウンター席に座らせて頂きました。
目の前には沢山のお酒がズラララ〜〜っと並んでおり、これを眺めているだけでも何だか大人な気分に。
大人な気分になったので、調子に乗って一杯目は「泡」にしてみました。
シャンパンとドライフルーツ
シャンパンはキリッと冷たく、泡が細かい(グラスと注ぎ方が違うのでしょうか?)。ドライフルーツはマンゴーやキウイなど数種類。シャンパンにとてもよく合います。
泡の次は、じっくりと腰を据えよっかな?と
響12年(終売)
サントリーの看板ウィスキーである響の中でもミドルクラスの12年は、数年前に終売(製造販売終了)となっています。オークションでは原価の倍以上の値がついているのですが、バー カオスさんでは、普通に当時の価格で出していました。
琥珀色のウィスキー…綺麗にけずられた丸氷…まだ若かったころに、少し背伸びをして飲んでいた頃を懐かしみながらいただきました。
ラムトニック
最後のシメは少し軽めで…とお願いしたラムトニック。スッキリと飲みやすく、最初の一杯でもシメの一杯でもいける爽快感のあるカクテルです。
「カクテルです。」なんて格好つけていってますが、ラム酒にライムを絞り入れてトニックウォーターで割ったものです。
(豆知識)もっと辛口がいい!って人はリッキー(ライム多め&ソーダ割)、もうちょっと甘めがいい!って人はバック(レモン&ジンジャーエール割)を頼むとよいです。
ちなみにラムトニックの右手に見えるのは、BAR CHAOSさんの開店21周年のダイレクトメールです。
3年以内に潰れるお店がほとんどと言われているすすきのの飲食店界隈で、21年ってちょっと凄いです。
何がそんなに?って不思議に思っちゃうかもしれませんが、バー カオスさんのカウンターに座れば、お酒の味は勿論のこと、お店の雰囲気、店主の距離感……お店を構成するその全てがとても居心地のよい空間を作り上げているということがわかってもらえると思います。
チャージもなく、お財布にも優しいすすきのサウスエンドの隠れ家「BAR CHAOS」さん、本気でオススメですよ!